飲食店が営業を続ける選択肢を応援したい

人々が巣ごもりをし続けるのは困難である。
ならば近所の飲食店に行きたくなることはきっとあるはず。
しかし躊躇してしまう。飲食店では人との距離が近いから。

徳島県は、岩手県や鳥取県と同様、感染者の発生が少なく抑えられている。これには中心市街地が存在しないことや車での移動が多いことなども考えられるが、たまたま発生していないだけかもしれない。

そうであっても万全の対策を行うことで従業員と顧客の安全性を確保して経営を続けることは意義があると考える(4月中旬時点)。

新型コロナでは接触感染(ウイルスに汚染されたものに触れた手で顔を触る)、飛沫感染がほとんどで空気感染の可能性は低いと考えている。とはいえ、店内で咳エチケットをしないで咳をする無頓着な客をよく見かける。

やるべき対策は以下のとおりである。

  • 換気を頻繁に行う(天候が良ければ開けっぱなしでも可)。その際に風の通り道を意識して設定する(東西2箇所の窓を開けるなど)。
  • 予約のみの対応とするのも方策。そのための事前告知と周知が欠かせない。
  • 椅子を間引いて定員を減らす、席の間隔を空ける。
  • 店の入口(手で動かすドアの場合は店内と店外の両方)にアルコールもしくは次亜塩素酸水のボトル設置。
  • ハンドソープ完備(品薄になることはない)。
  • ペーパータオル完備(品薄になることはない)。
  • レジ横にスタッフ用次亜塩素酸水ボトルを用意(現金やカードに触れるたびに手にスプレー。アルコールと違って皮膚は荒れない)
  • スタッフはマスク着用(厨房は除く)。不織布のマスクも熱湯消毒+次亜塩素酸水で1週間程度は使えそうだ(実験中。キッチンペーパーをマスクと口の間に挟むのがカギ)。
  • タブレットに指サイン、もしくはクレジットの紙サインのたびにアルコールもしくは次亜塩素酸水で減菌。これがないと安心してサインができない。
  • テイクアウト方式で弁当、惣菜を提供する方向に当面は特化するのも方策。

→ 以上のことを公式Webサイトと店前の表示(黒板、張り紙等)で告知

→ 体調の悪い人はお断りの表示は慎重に。体調の善し悪しは医師でないと判断できないし基準がない(自覚症状がない陽性者もいる)お客とはウイルスを媒介する存在(ウイルスがやってきた!)の感覚で受け止めると相手にも伝わり再開時に顧客は戻らないだろう。

対策を十分に行えば、顧客とスタッフのやりとりは濃厚接触にはならず、感染リスクを大幅に減らせる。

大切なのは、お客様を思うゆえに、対策を施して営業を行っているという姿勢を伝えること。
それもFacebookやInstagramなどではなく公式Webサイトで行うのが基本。

公式Webサイトはプロに依頼せずWordPressで自前でつくれば費用はレンタルサーバと独自ドメイン運用でも年間数千円。そこに新型コロナウイルス対策を掲載する。

対策を行うことは自店のスタッフや家族を守ることにもつながる。安易に店を閉めては顧客をがっかりさせるのみならず資金繰りにも影響する。

県内の飲食店の経営者に会う度に質問を行っているが、2020年3月においても売上がまったく落ちない(むしろ増加した)と答える飲食店が少なくなかった。その反面、激減したと答える店も散見された。

このことは、普段から顧客に気配りが感じられる店は落ち込みが少ない(むしろ増加している)のではないか。

売上ありきではない、まずはお客様のために営業を続けるという意志があって
そのために万全の対策を施しているという事実があって
そのことを伝えようとする的確な手段があること。

自店の問題だけでない部分もある。人口の少ない市町村の飲食店は自店が感染源になると地元への風評被害で集客が落ちることで村八分のような扱いを受けることが想像される。店主もその空気を感じて営業休止を考えることもあるだろう。

都市機能がまひしている地区では営業を行っても意味はない。現時点での徳島県内の状況では万全の対策を前提とする限り飲食店が率先して休業する必然はないと考える(4月中旬時点)。それには顧客の協力(咳エチケット)が不可欠だが、良い客層の店はこの点でも客が協力しているようだ。2020年3月でも前年を上回っている飲食店が少なからず存在する(雰囲気ではなく数字として把握している)。ところがそんな店でも4月になってやや客足が鈍くなっているようである。

コロナ禍は、飲食店に打撃を与えていると言われるが、個別に見ていくとお客をどれだけ大切にしているかの普段からの気配りがリトマス紙のように集客の増減につながっているように見える。

新型コロナウイルス感染症の影響により、来店による売り上げが大幅に落ち込んでいる市内飲食店を支援するとともに、家庭で過ごす時間が多くなっている中でもお店の味を楽しむことができるよう、テイクアウト又は出前による食事提供が可能な店舗の情報を紹介したWebサイトが開設されています

お持ち帰りデリ徳島 https://omochikaeri-deli.com/

徳島出前.com | 徳島の出前可能な飲食店のポータルサイト https://www.toku-demae.com/

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→ 生活者としてできうる対策について書いています